プログラマ飯

プログラミングで飯を食ってるプログラマが飯を作って食うブログです。お料理勉強中。時々昆虫食。

うずらの有精卵を温めてバロットを作った!

うずらの卵でバロット(孵化しかけの卵。東南アジアで食べられてる)を作ってるという友人がいまして、

詳しい作り方を教えてもらうことが出来たので、僕も作ってみよう! と思いました。

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食べさせてもらったうずらのバロット

必要なものはうずらの有精卵と、

【有精卵】豊橋産 うずら 有精卵 30個入り

【有精卵】豊橋産 うずら 有精卵 30個入り

ヒーターと、

ビバリア マルチパネルヒーター 8W

ビバリア マルチパネルヒーター 8W

温度計と、

シンワ測定 棒状温度計 H-3 アルコール 赤液 -20~105℃ 30? 透明プラケース付 72511

シンワ測定 棒状温度計 H-3 アルコール 赤液 -20~105℃ 30? 透明プラケース付 72511

あとは発泡スチロールのケースを近所のスーパーでもらってきて完成。湿度を一定に保つため、空き缶に入れた水も設置しました。

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ぶっちゃけ自作しなくても孵化器が数千円で買えるので、これでもいいんだけどね…。

いいんだよ! ロマンか何かがあるんだよ!

37〜38度にキープしたいけど、温度計で計ると35度ちょっと。これじゃ難しいかな…。

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温度を含め懸念点がいくつかあり、失敗するんじゃないかなーとなんとなく思ってました。

  • ヒーターが届くのが遅れて、うずらの卵を室温のまま丸1日放置してしまった(初っ端から失敗)
  • 温度を37度にキープ出来てるか自信がない(卵の上の方は温度低そうだけど、ヒーターを敷いてる下の方は逆に熱いかもしれないし…)
  • 転卵(卵の上下をひっくり返すこと)を最低でも6時間おきにしないといけないんだけど、めんどくさかったり旅行に行ってしまったりでちゃんと出来てなかった

どうせ失敗するし、という気持ちがあり、放置気味になってしまいました。

* * *

時は流れて20日後。

いい加減食べてしまおう、どうせただのゆで卵だろうけど、と思い、久々に取り出して茹でてみたところ、

わあ。

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バロット、出来てる。

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いくつか成功してました。びっくり。

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出来るもんだね。

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ほぼ完成形の子も。

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ヒーターのサイズ的に十分温まらない卵が十数個あり、それらは開始後1週間くらいの時点であきらめて冷蔵庫に入れちゃってたんですが、そのうちいくつかの中に発生途中の胚と思われるものが見られました。

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3、4個は見つけたと思います。小さいから見逃したのもありそう。温度が十分でなくてもある程度は育つのかな。冷蔵庫に入れなかったらどこまで育ったんだろう。

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食べてみた感想ですが、

  • 卵と肉の混ざったような「バロットらしい」見た目のものは、なにやら複雑な味がして美味しい。肉、内臓、足、etc、いろんな部位をまとめて食べてるからでしょう。強いて言えば、卵のまろやかな味と、鳥のヒナの淡い肉の味の中間のようなクリーミーな味、かな。内臓の苦味や毛の舌触りも感じます。これらが渾然一体となっていて表現が難しいですが、美味しいです。ちょっと生臭いものもありましたが。
  • 「ほぼ完成形の子」も、骨などは特に気にならずに食べられました。毛は口の中に残るけど、抵抗なく飲み込めるし、そんなに気にならない。前述の「バロットらしい」見た目のものとはまた違う味のニュアンスや食感を感じるけど表現しづらい。見た目を気にしなければこれも美味しいです。
  • 発生途中の胚も食べてみましたが、小さすぎてさすがによく分からなかった。その周囲の、卵白と卵黄が混ざりかけたような部分は、腐ってたのかもしれないが臭くてマズくて食べられなかった。
  • ホビロンになりきらずに、卵白と卵黄が混ざったようになったものも多かったが、臭くて食べられなかった。腐ってたんでしょう。

て感じでした。

案外成功することが分かったので、またトライしようと思います。